リリース前の作業と運用後の対応が忙しい

システムエンジニアにとっての忙しい時期はプロジェクトの開始直後ではなく、リリース前になります。リリース日というのは、クライアントから要望を受けていたシステムの納品日ということですから、必ず間に合うようにしなければなりません。間に合わなければ違約金が発生する可能性もあります。そのような事態を避けたいという考えがあるため、リリース前は作業時間が増える傾向にあるのです。その作業時間は深夜にまで及ぶ場合が多いことで忙しさを感じる人が多いのです。

どうしてもリリース日までに間に合わない場合には、チームのリーダーが謝罪のために取引先を訪れなければならないでしょう。取引先の会社以外に開発の手助けを行ってくれた企業がある場合は、その企業にも謝罪を行わなければならないため、リーダーだけが忙しい部分もあります。

次に忙しさを感じる部分に挙げられるのはシステムの運用が開始して、少し経過した時期でしょう。どれだけテスト運用を重ねても、プログラム上のミスは生じてしまいます。この不具合が発生しやすい時期がシステム運用の開始から少し経過した時期なのです。

こうした不具合の発生には早急な対応が求められるため、時間を問わずに対応を行う必要があります。対応が遅いとシステムを利用しているユーザーからクレームを受ける場合がありますし、最悪の場合は利用者が離れていく場合もあります。このような事態を回避するために徹夜で作業を行うこともあるので、忙しさを感じる時期だと言えるでしょう。